美術館2014/01/12

 正月が過ぎ二回目の日曜日である本日は、はだ寒いが快晴である。先日友人にもらったサントリー美術館の入場券は明日が最終日であり行ってみることにした。

サントリー美術館のある六本木の東京ミッドタウンに行くのは初めてである。昔防衛庁(今は防衛省)があったときには何度か行ったことがあるが、東京ミッドタウンになってからは初めてである。行ってみてその変化に驚いた。高層ビル群の街になっている。

サントリー美術館では「飛天の美、天上の舞」がテーマで京都平等院鳳凰堂が改修される機会を利用して平等院の仏像に関係する飛天を中心に展示が行われていた。

各展示物はそれぞれ見応えがあり、インドから日本に仏教伝来とともに伝わり日本人の職人が完成された美を作り上げた様子がわかる展示であった。

その中で気になったのは平等院鳳凰堂の扉の模写の展示であった。扉の装飾画の上に黒々と墨で落書きがなされているではないか、よく見ると江戸時代の落書きのようである。江戸から見物に行った人が書いたようだ。落書きをした人の名前も書いてある。

落書きをした本人も数百年たって恥をさらしていることまでは考えなかったであろう。
世界各国で歴史遺物の落書きが問題になっているようだが、恥を数百年さらすことをよく考えてもらいたいものである。

 話は別になるが、先週の7日に浅草の浅草寺に新年のお参りに行ってきた。正月三が日が過ぎ、参拝の客も一段落したのであろうスムーズにお参りできた。

浅草の雷門はよくテレビで紹介され、おなじみの風景である。雷門の大きな提灯は昨年の秋に作り替えられた。提灯には「松下電器産業株式会社、松下幸之助」と銘がある。

会社名が「パナソニック」でなく「松下電器・・・」のままである、なんだかほっとした気分であった。

ところで提灯の下がどうなっているかあまり気にしたことは無かったが、覗いてみると龍の彫り物がある。気になって浅草寺のその他の提灯を見ると、それぞれ図柄は異なるが同じく龍の彫り物であった。

写真は雷門の提灯の下から見た龍の彫り物である。
提灯の下

サントリー美術館で見た飛天の彫り物も立派であったが、提灯の下の彫り物も立派ではないか? 日本の職人の心意気が感じられる。

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